■電気の月12日 (G10/1) KIN71 青い律動の猿 (by D)
KIN70(G9/30)、久しぶりに
新体道瞑想クラスに参加して下さったお友達の芳美さんと、「
ウニコ・ピウ」へ。
ニコタマの
ランチ調査も、この地でお客様を迎える者としての重要な使命、などと都合よく考えて、日々リサーチに邁進している私達の中で、最近、かなり評価が高いお店だ。少し早目の時間だったので、この日は一番乗りだったが、近頃はさすがに知れ渡ってしまったようで、しばらくするとほぼ満席に。
場所を変えてお茶をしようと、しっとりした雨が降る中、多摩川べりをしばし南下。道の両側のあちこちの木々に「私達を切らないで」の札がぶら下がっている。地元住民の殆どが全く必要性を感じていない、それこそ”無駄な堤防”を作るために、何十年もの間、人々や鳥達に安らぎと憩いを与えて来た
桜や松が、今まさに切られてようとしているのだ。
桜が咲き乱れる季節に、反対運動の呼びかけに署名もしたが、土建業界とつるんだ国土交通省は、強引に工事を進めようとしているようだ。
洪水対策を本気で考えるのなら、後々さらなる害を生み出す直線的人工河岸や堤防をつくるのではなく、上流域の広範な地域に、(林業用の単一種植林ではなく)保水効果の高い多様性のある樹木の森をつくり、そこを管理維持するような方向性で税金を使ってもらいたい。雇用創出=土建工事という図式は、その場しのぎの旧世紀的なパターン以外の何物でもない。オリンピック招致なども同じような思考方法に基づいている。それらは、一時的(短期的)に生産量を上げて、結局(長期的に)は土地を死滅させる近代の肥料・農薬農法と何ら変わりはない。
話がそれたが、出掛けに他店をチェックしようとして、Lが思いがけず見つけた新しいカフェに入る。その名も「
chichiCafe」。サイトの入り口も髭メガネのお父さんみたいだし、父の日にオープンしたらしいから、「父カフェ」ということなのだろう。店内から直接多摩川を見渡せる落ち着いた空間というだけで、もう十分な感じがしたが、あまいものがまたどれも絶品で、「こんなの食べたことない!」と3人して興奮しながら頂いた。その後、芳美さん創香の新しい香
「ウーマンズ・スピリット」を聴き、しばし至福の時間を過ごす。実は、私はアロマ的なものはあまり得意ではないのだが、芳美さんの創る香は、繊細で主張しすぎない上、魔法のように変化していくので、飽きることなく聴いていられる。
堤防が出来ると、名物の
桜や松が沢山切られてしまうだけでなく、ここからの開けた景色もいきなり壁という事になる。何一つ良い事は無いのだ。どうしても、土建的に何かをするのなら、余計に増やした河岸のコンクリートや砂利をすっかり削って流水域を広げる方が、余程洪水対策になるのではないかと思う。植物と対話して香を創る芳美さんも、「
桜は日本を護っているんだから、絶対に切っちゃダメよ!」と息巻いておられた。帰宅後、この感動的なカフェに関するブログを見ていたら、この日、キッチンにいらした男性は「ハチ」さんと言う方らしいことが分かった(店内やサイトの素晴しい写真も彼の作品らしい)。前日、ここに父とハチのことを書いていた私は、思わず「グレート!」と叫んでしまった。