2008年06月29日 15:53
「13の月の暦」で13番目の月の1日、KIN130(13・犬)の魔術のカメの日に、『インディー・ジョーンズ/クリスタルスカルの王国』を観た。120日前のKIN10(10・犬)に大英博物館で、思いがけずリアル・クリスタルスカルを見て、その後、エジプトを旅して来た私達からすると、このフィルム中の物語までもが、現実世界とシンクロしているように感じられて、非常に興味深かった。以下、内容に関する事も多少書くので、これからこの映画を観ようと思っている方で、内容を知りたくない方は、スルーしてもらいたい。
冒頭からエリア51が出てきたり、ソ連の特殊能力者が登場したりと、目の話せない展開が続くのだが、メインテーマは、もちろんタイトルの通り。セリフに「ミッチェルヘッジスのスカル」や「ブリティッシュスカル(私達が見たもの)」という言葉が登場する事や、13個のスカルが関係するラストシーンの描写、そしてプログラムの解説から見ても、『謎のクリスタルスカル』(映画に便乗した同一内容の焼き直し版が『クリスタル・スカルの2012:超予言』)という本が、この映画の底本の一つとなっているのは、ほぼ間違いないだろう。ちなみに、今年の春分、エジプトから戻ったばかりの私達は、その本に登場するドン・アレハンドロ(13代続くキチェ・マヤの神官で、スカルの伝説についても語っている)に、富士山の麓で直接会ったりもしている。
およそ20年ぶりに帰って来てくれたインディは、期待を裏切る事なく、徹底して楽しませてくれる展開で、2時間程の上映時間もあっという間に感じられたし、謎のスカルを巡る冒険活劇の中には、「知識や力に対する姿勢がどういう結果をもたらすのか」とか「本当の宝とは何か」という大切なテーマも織り込んであって、セリフの一つ一つにも制作者達の愛情と魂が込められているように思えた。ハリソン・フォードが、ダライ・ラマ法王からカーラ・チャクラの灌頂を受けている事を知っていると、遺跡でのラストシーンのセリフなどは特に胸に響くだろう。だが一方で、20年前の頃のようには、映画の中に没入しきれない感覚もあった。
最初は、年を重ねて制作者サイドの視点なども持ってしまったせいだろうかと思ったが、おそらくは、この20年の間に、本物の遺跡に沢山触れた事や、現実に体験してきた数々の出来事によって、リアルなものの方が作られたものよりも遥かに力強い、という事を実感してしまったからではないかと思う。どんなに特殊効果が進歩しても、時を超えて存在し続けてきた古代遺跡の生の迫力には及ばないし、自分達が日常体験し続けている事の方が、実際、面白いのだから仕方が無い。しかも、その内容が現実ともリンクしているとなると、2時間程の物語は、前後により長く連なっている自分の人生の物語の中に、一つの要素として組み込まれるしか無くなるのだ。
ところで、映画や小説、マンガなどのクリエイター達は、その時代の先端的な要素に(意識的、無意識的に)チャネリングして、それを大衆レベルに浸透させ、現実世界を変えていく働きを担っているように思うのだが、今、このタイミングに、クリスタルスカルを題材にした映画が作られたこと、しかもルーカス&スピルバーグという最高のコンビが送り出すインディ・ジョーンズのシリーズとして、世に発信されたことには、深い意味を感じざるを得ない。おそらく、この夏、世界で億単位の人々がこの映画を見る事になるだろう。もちろん、観客は単純にエンターテインメントとして映画を楽しむだろうが、その潜在意識には、スカルの伝説が伝えるメッセージが何らかの形で伝わる事だろう。そう思うと、この映画そのものが、実は(本物の)クリスタルスカルからのメッセージなのではないかとも思えてくる。
大阪では、インディ公開日とシンクロする夏至に、東京ではマヤのエリアとシンクロするKIN131の昨日、クリスタルスカルとエジプトの旅についてのクラスを開催したのだが、昨日の朝方3時過ぎに何故か目が覚めて寝付けなくなったので、インディのプログラムを眺めていていた。それで、面白い事に気がついた。一つは、インディの銀河の署名がKIN129(12・月)という事。もう一つは、インディが8歳の時に、エジプトの王家の谷で、後にツタンカーメンの墓を発見するハワード・カーターに出会い、ミイラの発見に立ち会っている、というエピソードを見つけた事だ(他、クリシュナムルティとも友達になっているなど、インディの履歴書には興味が尽きない)。
もちろん、インディは架空の人物だが、私達のエジプトの旅のきっかけが、ツタンカーメンのミイラにあった事や、その旅についてのクラスを開催するタイミングと映画の公開とがシンクロしている事を思うと、彼は、私達の日常に、具体的な力を持って働きかけてくる現実の人物と、そう変わりない存在のように思えてくる。それに、そもそも私が一緒に仕事をさせて頂いている大阪のAさんは、KIN129である。つまり、私は長い事、そうとは知らずにインディー・ジョーンズと共に仕事をしていたのだ!夏至の講座に参加された方、そしてこれから元旦(7/26)の講座に参加される予定の方は、この事を覚えていると、また違った楽しみが得られるだろう。かくの如く、現実は映画より面白いのである。