2008年09月26日 23:48
■電気の月7日 (G9/26) KIN221 赤い宇宙の竜 (by D)
KIN216(G9/21)、武術研究家の甲野善紀さんのサイトで、断食療法などで知られる甲田光雄先生が他界されていた事を知った。阪大医学部出の医師でありながら、検査漬け薬漬けにする現代医療のやり方を取らず、お金もかからず、環境にも優しい、本質的な健康維持・回復法(西式健康法をベースにより実行し易くしたもの)を自ら実践し、一貫してその療法を指導し続けてこられていただけに、「ああ、また一人、偉大なる賢者が逝かれてしまったなー」という思いを抱かずには居られなかった。
甲田先生の事を知ったのは、もう随分前の話だが、2007年末に『断食博士の「西式健康法」入門』が出たのをきっかけに改めて勉強し直し(と言っても『甲田式健康道 決定版』とその本の2冊を読み込んだだけだが)、大いに学ぶところがあった。結果、私達の日常にもこの健康法を取り入れるようになった(かなりいい加減ではあるが基本方針は守っている)し、その恩恵を十分に実感して、縁ある人々にも薦めるようになった。
代替療法に携わる者として、私には、私なりの健康全般に関する考え方があるが、甲田先生には、思想面でも実践面でも、多大なる影響を受けた事は間違い無い。結局、先生にお目にかかる機会は無かったので、直接御礼をお伝えする事も出来なかったが、こうして先生のご著書や健康法の素晴らしさを、身近な人々に伝えて行く事が、私達にできるせめてもの御礼であろうと心得て、これからも機を見て、ご紹介し続けて行こうと思った次第である。
他界された日が、訃報を知った日のちょうど40日前(KIN176)で、私の誕生日(G8/12)であったこと、甲田医院のサイトから、先生が大正「13」年の生まれで平成「20」年に亡くなられた事、その4日後のG8/16には、自然農法の福岡正信氏も他界されている事などから、暦的にも色々と興味深い発見があったのだが、それについては、また機会を改めて整理するとして、ここでは、甲田先生の銀河の署名が、少し前にご紹介した肥田春充翁と同じ「白い自己存在の世界の橋渡し」であった事だけを記しておこう。
最後に、今日ネットで見つけたニュース「事故米より怖い国産」の記事について少し触れておきたい。日本のマスコミの典型的なパターンで、農薬入り事故米の流用ばかりが一過的に騒がれているが、国産の野菜やお茶も、もしかすると、もっと始末の悪いものを使っている可能性があるというニュースだ。主体的に探求する習慣がある人にとっては周知の事実であるが、近現代的な農業を行っている人の多くは、販売用のものと自分達用のものとを分けて栽培している。何故そういう事になるのかは、農水省の役人や農薬会社の思惑、不安定な自然を相手に安定性を高めないと生きて行けない農業従事者の事情、味や質より見た目重視の消費者など、様々な要因がある訳だが、消費者は具体的行動(選択的購買)を通じて、これらを変えていかない限り、自分達の命を守る事すら出来なくなるだろう。
例えば、甲田式(西式)を実践すれば、結果的に生野菜を多く取る事になるが、もしそれが農薬漬けの野菜だとしたら、いかにポオポノポノ等の手法で浄化をしても、物理的影響を完全に無にする事は難しいだろう(本人が余程0になっていない限り)。だからこそ、私達は、多少値段が高くても(幸い近所のFFやアニューの野菜は値段も割と普通だが)、質の良い(無農薬有機栽培や自然農法の)野菜を選ぶ必要があるのだ。それは自分達の命を守るためでもあり、同時に、日本の農業や大地を守る事にも繋がる行為なのだ。甲田先生と福岡先生がほぼ同時に他界された事、そして、その事をブログに書こうとしたその日に、このニュースを目にした事は、私達に、これから何をして行けば良いのかを、先生方がシンクロを通じて示してくれたように思えてならない。改めて二人の先生のご冥福をお祈りし、感謝の気持ちを捧げたいと思う。
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