芸能山城組

2008年07月08日 23:06

宇宙の月12日(G7/8)  KIN141  赤いスペクトルの竜 (by D)

KIN138(G7/5)の朝、何故か新体道の木刀を大上段から振り下ろしながら「エイッ!」と気合を入れる夢を見て目が覚めた。その日の午後、私達は、人体科学会の公開講演会を聞きに、東京女子医大へと向かった。「境界からつながりへ・皮膚感覚の可能性を探る」というテーマと講演者に惹かれて、新体道の創始者で人体科学会の理事でもある青木先生より、瞑想カレッジの時にチケットを分けて頂いていたのだ。

「皮膚と心の身体心理学」という切り口で講演された桜美林大の山口創氏は、ちょっと前に私がハマッていた傳田光洋氏の『第三の脳』『皮膚は考える』からの引用をかなりされていた事もあって、何となく親近感の湧く印象だったが、「ハイパーソニック・エフェクトと皮膚」というタイトルで講演をされた文明科学研究所大橋力氏のアプローチとその研究成果には、強烈なインパクトを受けて、ある種の感動を覚えずにはいられない程だった。

おそらく、多くの方にとっては、大橋氏というより、あの『AKIRA』の音楽を担当された芸能山城組の山城祥二氏と言った方が、通りが良いのではないだろうか。感性と直感で現場勝負をする山城祥二氏は、厳密な科学的アプローチをする大橋氏の、相補的な側面を示す別人格と言っても良いかもしれない。この日の質疑の中でご自身もおっしゃっていた事だが、その両側面があるからこそ、大橋氏は世界の先端を切り拓く研究成果を出し、山城氏もまた世界的に評価される音楽やパフォーマンスを世に送り出して来られたのだと思う。

講演会ではその後、パネルディスカッションも予定されていたが、ホテルオークラで開催される「ダライ・ラマ法王誕生祝賀パーティ」に参加するため、私達は一足先に会場を後にさせてもらった。六本木駅での乗換え時に、どこからともなく現れたのは、KIKUの久保さん。チベット関係のイベントがあると、よく会場に着く前にこういうシンクロが起こる。パーティでは、大阪からやって来た友人達をはじめ、法王がご縁を結んで下さった多くの方々と挨拶を交わす事が出来たし、ダラム・サラの亡命政府から来日中のケサン・ヤンキ・タクラ外務大臣のお話を伺う事も出来て、非常に充実した時間を過ごせた。

しかし、何より驚いたのは、先刻、人体科学会で講演を聞いて来たばかりの大橋氏が、演台に登られた時だった。他にも著名人が大勢いる中、演台に登ってスピーチをした方は、ラクパ代表や外務大臣を除けば、2,3名だけだったし、私達はここ数年、毎年このパーティには出席しているが、大橋氏のスピーチを聞いた記憶は無い。それがわざわざ、別な場所で講演を聞いたその日に話をされるのだから、これ以上の驚きはないだろう。しかも、氏はメインパネラーとして直前までディスカッションもされていたはずだ。

スピーチの中で大橋氏は、法王の科学に対するアプローチに感銘を受けた事などをお話されていたが、私には、大橋&山城という2重チャンネルでこの世界に挑戦的にアプローチしてきた氏の方針が、現代のあらゆる問題に対して、柔軟で開かれた態度(おそらくは仏教論理学的な思考法と密教的修行体験によって練られたであろう)で接する法王の姿と、重なるところがあるように思えた。しかし、考えてみると、大橋氏も法王よりさらに2歳程年上だし、青木先生もほぼ同じ世代。巷では、お手本にしたくなるような大人がいない等と嘆かれたりしているが、実際には、こんなにも活力溢れる魅力的な先人達に恵まれているのだから、やはりどこに意識を合わせるかという事に尽きるだろう。とにもかくにも、法王のお誕生日が盛大に祝われ、集った大勢の人々と共に長寿の祈願が出来たのは何よりであった。

実際の法王のお誕生日は翌7/6で、73才の道筋はKIN139(9・嵐)。・・・という事は、毎年、法王のお誕生日のちょうど20日後が、「13の月の暦」の元旦になるという事だ(今年初めて気が付いた)。ちなみに、お誕生を含むこの一週間には、コドン14「人々の知恵」という名前が付いているが、これは今年だけに限られた話である(『20の銘板』に由来する)。そして七夕のKIN140、芸能山城組のアルバム『Symphonic Suite AKIRA』が手元に届いた。

山城(大橋)氏とのシンクロがあった日の夜、アマゾンで芸能山城組のアルバムを調べ、レビューを参考に、早速このアルバムを注文していたのだ。カバーに「地球音宇宙唱」とあるのを見ると、七夕に届いたのもピッタリな感じがする。映画『AKIRA』は、私にとって、オープニングサウンドのインパクトが全てと言っても良い位だったので、20年近くの時を経て、そのエッセンスが凝縮されたこのアルバムを、制作されたご本人とのシンクロをきっかけに手に出来た事は、この上ない喜びであった。

だが、このアルバムについては、まだ書いておかないといけない事が、2、3ある。一つは、カバーデザインについてだ。アマゾンで『アキラ』に関する幾つかのアルバムを見比べている時から、気になるマークがあったのだが、実はそのデザインをされたのが一色宏氏だと分かったのだ!グラフィックデザイナーとして著名な方であるが、青木先生のご縁で、毎年、天真書法塾のパーティにいらして下さって、塾生の作品に対して賞を出して下さったりもするのだ(激励する意味で)。しかも、私は、その賞を直接頂いた事まであるのだから、この発見をして、驚かずにはいられない訳だ。

もう一つは、このアルバムが録音され、リミックスされた場所についての事だ。ビクター青山スタジオは、その昔、Lが設計事務所の代表としてバリバリ仕事をしていた頃、内装設計に携わったスタジオなのだ!既に、そちらの世界からはすっかり隠居しているLは、あまり多くを語らないが、最も身近にいる人が関わったスタジオで録音された音を、今、一緒に部屋で聴いていると思うと、実に不思議な感じがする。

そういえば、今回、人体科学会に大橋氏が招かれたのは、1984年つくばで行われた「科学技術と精神世界」というシンポジウムに、主催者側の裏方として氏が関わられていた事とも関係していたようである。新体道が広く世に知られるきっかけともなったこのシンポジウムには、様々なジャンルの先進的な人々が関わっていたが、24年が経過した今も、その方々が最前線で活躍されている事に驚かされる。そして、よく振り返ってみれば、この2、3日の強烈なシンクロの背後には、常に、青木先生とダライ・ラマ法王という、私達が師と仰ぐ二人の人物が関わっている事に、今更ながら気付かされるのだ。感謝と共に、そのご健康とご長寿を改めてお祈り申し上げる次第である。

興奮のあまり、かつて例が無い程長い日記を書いてしまったが、最後までお付き合い下さった奇特な皆様にも感謝しつつ、このシンクロ場を解き放ちたいと思う。

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