筆のパワー

2010年07月04日 01:28

宇宙の月8日 (G7/4) KIN87 青い太陽の手 (by L)

先日、現在活躍中のある書家の展覧会に行った。その方は、メディアにも沢山登場するので、多分どなたでも知っていたりするかもしれない。私は、この方の作品を直に観るのは初めてだったので、楽しみに展覧会場に出掛けて行った。何でも直接観て感じるのが好き。

馴染みのある、力強い結構、ダイナミックな章法・・・。特徴のある作品郡を眺めるも、あれ、何だか変だぞ。観ていると、そのうちだんだんモヤモヤして来る。悪くはないけど、、、なんだろうなんだろう、作品から感じるこの違和感は・・・?

そっか、わかった!

理屈で言うとこうだ。字の構造はとても強くて勢いがある。にもかかわらず、線が圧倒的に弱々しい(細いという意味ではない)。

ひと言で言うなら、筆のパワーが絶対的に負けている。線の中の宇宙が足りないのだ。

メディアを通したり、印刷物などに加工された状態のものから、そこを辿るのはむずかしい。実物を目にした時にだけ、形の背後にあるものが姿を見せてくれる。私は、書法に関しては100パーセント天真書法塾育ちだから、線は強くて当たり前(笑)。だからね、たとえ何を書いていても、線の一本に、その時その時の全身全霊をこめることを大切にしようと改めて思った。


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