「チベットの少年オロ」試写会

2012年02月03日 01:04

共振の月24日 (G2/2)KIN145 赤い月の蛇(byD)

今日、岩佐寿弥監督によるドキュメンタリー作品『チベットの少年 オロ』の試写会があった。1週間余り前に本の下に隠れていたチラシを見つけて、「そういえばそろそろ完成していてもおかしくないはず…」と思った数日後、アナウンスのメールが届いたくらいだから、かなり直前のご案内だった訳だが、幸い2人共調整可能な日だったのはありがたいことだった。

内容については、上記リンク先や過去記事を参照頂ければと思うが、今日配られた関係者試写用プレスリリースの解説が、シンプルかつ何とも素敵な文なので、以下に紹介させて頂きたいと思う。

【「チベットに生まれた少年の姿を通して(宇宙に内包されて存在する)この星の住人の「現在の生きざま(現世)」を描いた作品である。】

ダラムサラの学校(TCV)や寮での暮らし、苦労してヒマラヤを越えて来た話なども登場するのだが、「何かを強く訴えかけよう」とか「これを描きたい」というようなリキみみたいなもの(作為)が一切感じられない、実に自然体な印象の映画だった。

登場人物の現実に直接影響を与えているチベット問題も、今日を生きる人々の日常の一場面として、ある意味淡々と描かれている。にもかかわらず、心の深いところから自然に何かが湧き出てくるような感じがするのは、主人公の少年、そして亡命生活を送るチベットの人々に寄り添うあたたかくて深い眼差しを、どこか無意識の領域で感じるからなのかもしれない。

それにしても、コーディネーターとして名を連ねていたツェワンさん(NPOクリカの活動においても色々と助けて頂いている)が、スクリーンデビューもしているとは思わなかった。他にも、顔見知りのチベタンが何人も登場していて、個人的に懐かしい気持ちにさせられるシーンが結構あったが、見終えた後、私が真っ先に感じたのは「人として生きるというのは、本来こういうことだよ」という想いだった。

ここさえ押さえておいたら、どんな過酷な状況でも心豊かに力強く生きて行ける。そういう人間としての最も大切な側面を自然に気付かせてくれる素晴しい映画だと思う。多くの人々に観られることを願わずにはいられない作品である。

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