『オロ』タルチョ型パンフ

2012年07月03日 01:45

宇宙の月6日 (G7/2) KIN35 青い太陽の鷲(by D)

一昨日、渋谷ユーロスペースで封切られた映画『オロ』を観て来た。「13の月の暦」だと「コドン4/再び聴く」でコード化されている49週目の4日目、さらに観音菩薩の化身の数ともシンクロするKIN33(7・空歩く者)に当たっていたこともあって、試写会でその素晴らしさを体験していた私達は、「再び観たい」という気持ちと公開をお祝いしたいという気持ちが相まって、初回上映の1時間近くも前に映画館に到着してしまった。

にもかかわらず、岩佐監督は既にお出ましで、早速、挨拶をすると、側にいらしたカメラマンの津村さんを紹介して下さった。聞けば、この映画でコーディネーターと通訳を務めているツェワンさんと、25年前に最初に出会ったのは津村さんで、そこから岩佐監督との関係も生まれたとのこと。ということは、ツェワンさんや妹のドルマさんと私達との出会いの源には、この津村さんがいらしたという事になる。

olo33  ☆岩佐監督、撮影の津村氏と

ある意味『オロ』は、津村さんと岩佐監督とツェワンさんのご縁が、四半世紀の時をかけて培ってきた時間の働きによって生まれたものとも言える。そして『オロ』を観る人は誰でも、その時間の流れの中に入って融け合ってしまうのかもしれない。主人公のオロ少年は、様々な困難に出会いながらも前を向いて力強く生き抜いて来られた3人の、あるいはこの映画に関わった全ての人々の心の姿そのものであるような気がする。

今回は、試写会の時には、そのあまりの自然さに気付けなかった映像と音とアニメの調和の妙に感動したり、他にも色々な気付きがあったのだが、もう一つ、その日に完成したというパンフレットに強く心を揺さぶられた。監督とオロの手紙、津村さんや南さんら現地でオロと一緒に過ごした人々の裏話、音楽や絵を担当された方々の想い、そして映画を観た在日チベット人の感想、切り口の異なるそれら全てが宝のような光を放っているのだ。

中でも、加藤登紀子さんを交えての在日チベット人の対談や、チベット学者である石濱裕美子先生の解説部分は、チベット人の置かれている現状を、簡潔かつ要点を押さえ尽くした形でまとめられていて、初めてこの話題に触れる人にとっては、これ以上ないくらいの資料価値があると思う(初学者にとって必要にして十分という意味)。しかも、このパンフ、小型で持ち運び易いだけでなく、折りたたみ式のちょっと変わった形をしている。

それをパラパラッと広げると、片面は全部、何とタルチョになっているのだ!チベットの人々は、この五色の旗がはためくごとに、慈悲の心を乗せた祈りが風に乗って世界に広がっていくと信じている。内容もデザインも充実したこんなに素敵な映画パンフが、これまであっただろうか?このパンフは、チベットのことだけでなく人間にとって大切なものをギュっと凝縮した宝物のようなものだ。『オロ』を観るなら、いや万一観る時間が全く取れないという方でも、このタルチョ型パンフはマストである。

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