「未来からの視点」というアート(技)

2014年10月23日 01:14

自己存在の月5日(G10/22)KIN97 赤い律動の地球(by D)

昨日、江本勝所長(※)の葬儀に参列して来た。昔の仲間たちや様々な分野の達人たちも多く参列していて、色々と感じることがあったが、特に印象に残った点に絞って2、3メモしておきたいと思う。

(※)江本氏は、元スタッフには当時の役職で呼ばれることを好まれた。IHM MRA総合研究所の所員だった私は、入社当初から所長と呼ばせて頂いていたので、退社してからもずっと「所長」なのである。

1つは、喪主の江本博正氏(現IHM社長)の挨拶が、堂々としていて見事だったこと。きっと、所長もどこかから見ていて、安心され、頼もしく思われたに違いない。もう1つは、エハン・デラヴィさんの弔辞が、何とも自然な語りかけ方と優しさに満ちていて、感動的だったこと。

マイクを手にするなり、ワインバーで2人が楽しげに会話しているシーンが目に浮かんで来るかのように語りはじめ、米国で通訳を引き受けた時に、江本氏がスタンディングオベーションを受けた場が、感動とエネルギーに満ちていたことなどをシェアして下さった。そしてペルー(だったと思う)で100年後に、親が子供に向かって次のように語りかけるシーンを演じているうちに、涙で言葉を詰まらせて挨拶を終えられたのだった。

「100年前、Dr.江本という人が、水をいただく前に、ありがとうと言葉をかけることを教えてくれたんだよ」

そして、最後に棺に向かって「江本さん、ありがとうございました」と深々と一礼されて席に戻られた。もちろん、他の方々も、それぞれの立場から心のこもった弔辞を述べられていたが、エハンさんの深い思いやりと心意気みたいなものが、きっと私の琴線に触れたのだろう。何かグッと来るものがあった。

後で気付いたのだが、この「未来から今を振り返る」というやり方を、実は江本所長も初期の著書の1冊である『波動の人間学』の中で実践されているのである。所長に初めてお会いした1994年に出たこの本を、私は斎場への往路に追悼の気持ちを込めて読んでいた。その最終節のタイトルは「未来の子孫へのメッセージ」で、以下のように締めくくられている。

[お願いの儀とはこのことです。つまり、そちらの世界から、こちらの世界に、そのような人達を目覚めさせるような波動を3年間ほど、送り続けていただきたいのです。波動の真理について多少のことを理解した今、私の願いはきっとあなたがたに通じることを確信しています。なぜなら、あなたがたイコール私なのですから。 See you soon!! ]

まるでマヤの魔法の言葉「イン・ラケチ(あなたはもう1人の私自身)」のようなメッセージだが、この文章の直前には「シンクロニシティ」という言葉も使われていたりして、所長にはもともと『13の月の暦』に通じる放射状時間の発想があったのだなーと、今ごろになって感慨深く思ったのだった。
サイン 
実はこの本には、2014年2月14日の日付入りで、「愛」というサインをして頂いている。実際には2/12 に『I.H.M.WORLD』用の座談会が行われた時、オフィスに持参して、20年越しで所長にサインをして頂いたのだが、どういう訳か日付を間違えられて2/14にされてしまった。バレンタインデーに「愛」なんて妙な誤解を受けそうだが(笑)、所長の頭の中は、世界中のファンから送られて来るチョコレートの事で、一杯だったのかもしれない。

ところで、「未来の子孫へのメッセージ」を含む『波動の人間学』の最終第13章のタイトルは「波動教育の重要性」となっている。そこで語られている「具体的施策」やヴィジョンは、20年後の今振り返ると、かなりの部分(ある面では予想以上の規模で)実現している。という事は、江本所長やエハンさんが自然に使った「未来からの視点」は、実際に効果のある「時間と意識のアート(技)」の1つと見て良いのではないだろうか。

拙著『霊性のアート』に記した「球状精神宇宙モデル」から見れば、それは過去の記憶場を扱うホ・オポノポノと、水平時間上の位置が違うだけで、垂直時間に働きかける手法としては実質上変わらない技(アート)だと言える。その『霊性のアート』の最終章を「霊性教育の時代」というタイトルにした時、『波動の人間学』の終盤に「波動教育の重要性」について書かれていた事など、すっかり忘れてしまっていたが、今、読み直してみると、用語こそ違え、その趣旨は殆ど同一であることに驚かされる。

結局、私は所長と元々似た考えを抱いていて、そこに強く共鳴したからこそ、周囲の反対を押し切ってでも、その世界に飛び込んで行けたのだろう。そして、結果的に『銀河のマヤ』という共著まで出す機会が与えられたのだろう。ある人物について知りたければ、本人そのものよりもむしろ、その人の周囲に集まった人々の様相を見れば良い。江本所長がどれだけ面白くて飛躍した意識の持ち主だったか、葬儀に参列してみて改めてよく分かった。

と同時に、私は自分の魂の声に従って本当に良かった、と今も思う。あんなに面白いボスや仲間と仕事が出来た事は、私の人生の宝であるし、おかげで今もその道を歩めていることに深く感謝している。私が未来の子孫に何か呼びかけることがあるとすれば、今、行っていることがもう少し広く一般に受け入れられ、教育の現場でも実際に活用されるよう、是非、応援して欲しいということだ。きっと江本所長も、アグエイアス夫妻らと共に、別な次元から応援して下さることだろう、と私は信じている。

写真水の伝道師らしく小雨で始まった葬儀も、終わる頃には太陽の光が。写真は浦安の海。

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