2012年の冬至

2008年02月06日 23:35

■共振の月28日(G2/6)  KIN249  赤い月の月 (by D)

ここ数年、2012年ものの本をよく見かけるようになった。おそらく、これからしばらくも、まだ増え続けるだろう。何故なら、その背景には、神秘的に語られる事が多いマヤ文明が関係しており、現在の急激な気候変動や環境悪化にも見事にマッチしている上、少なくとも2012年までは、終末論(ノストラダムス系)や救済論(アセンション系)が好きな人々に向けての良い商売にもなるからだ。かくいう私も、12年程前から2012年にはそれなりに注目して来たので、何か出るとザッと目を通す事位はしている。ただ、「暦の終わり=世界の終わり」とか、「ある人達だけが助かる」みたいな安直なものはスルーしているし、既出アイディアの焼き直しにしか見えない(それを最初に読む人には新鮮だろうが)ものにも興味は湧かない。

結局、本が登場した時系列なども考慮すると、2012年ものの流行の源は、ホゼ・アグエイアスが1987年に米国で出した『マヤン・ファクター』に行き着いてしまうような気がする。実際、最近入手した『2012地球大異変』(以下、地球大異変)の中で、著者のローレンス・E・ジョセフは「2012年に関して誰よりも世の中を変えたあの著者・・・」とホゼの事を書いているし、結論もホゼの論調と大差ない点が、その事を証明しているように思える。もちろん、それ以前に、古代マヤで使われていた長期暦(約5125年もの長さをカウントするもの)に関する考古学的な研究から、グレゴリオ暦との対応関係が見いだされていたのは、言うまでも無い。

今も伝統の知恵を継承しているというマヤのシャーマン達の中には、学者達の見解を快く思っていない者も結構いるらしいが、2012年12月21日(~23日諸説あり)という日付を用いて、何らかのメッセージを世に伝えようとする限りは、彼らもまた、学者達の研究成果を都合良く使っている事に成りはしないだろうか。それと、この手の本を読む時に注意しておいた方が良いのは、もともと単一のオリジナル・マヤ暦だとか、単一のマヤ族というものは存在しないという点だ。少し調べれば分かる事だが、こういう前提を抜きに、あるひとつの方向からだけ2012年やマヤの情報に触れると、後々混乱する事になるだろう。

さて、前置きが長くなったが、先のLの銀河の誕生日(KIN231=G1/19)に、前出のホゼが発表した銀河ツール『7:7::7:7』(以下7777)の日本語版完成を祝して、お披露目会が行われた。このツール、まさに2012年の冬至に焦点を合わせたもので、ツォルキン7列目の7の音の日、KIN137とも密接に関係しているのだが、ある特殊な見方では、今月(共振の月)全体がKIN137と対応しているので、実に見事なタイミングで開催されたと言える。そのせいか、確かに当日は、様々なシンクロがあった。

制作スタッフに名前を連ねていながら、実質殆どお役に立てていなかったのと、このツールに関係するチベット仏教の「虹の体」について、2ヶ月前に急遽来日されたラマ・ケツン・サンポ(以下ラマ)から興味深いお話を伺ったばかりだったので、会の準備が進められる中で、私は、冨田さんによる概要説明、わいあーさんによるメインの解説に続き、付録部分&「パドマサンバヴァと虹の身体」についての話をする事を申し出ていた。

このツールは、『13の月の暦』をべースにしながらも、主に以下の3つの分野に強い影響を受けている。マヤのチラム・バラムの伝統、チベット仏教ニンマ派の教え、そしてロシア科学アカデミーの地質学者・ドゥミトリエフによるプラズマ宇宙モデルがそれである。7(共振)の月7日、ツォルキン7列目の「7・星」の日(まさに7777)、私は、書店で『地球大異変』を初めてじっくり見てみる事にした。少し前に本屋に並び始めたのは知っていたのだが、「また便乗本か」とあまり気にしていなかったのだ。ところが、良く見るとこの本、NHK出版から出ているではないか。珍しい事もあるものだと思いつつパラパラめくると、何と『7:7::7:7』に登場するドゥミトリエフ(本書ではドミートリエフ)の研究が、かなりのページを割いて取り上げられていた。しかも発行日(2007・12・20)は、7777において、2012年の冬至を含む「時間をはずした月」とシンクロするKIN201だ。

今まで注目される事が殆ど無かったこのロシア人科学者(あるいはその先人)の研究について触れられているだけでも価値のある本だと思えたが、それをお披露目会の3日前に知るのだから面白い(お陰で本書を紹介する事が出来た)。おそらく、彼について書かれた日本語の文献は、本書と7777のマニュアル位ではないかと思う。

会の直前まで殆ど準備が出来ずにいた私は、前日、ラマの著書『知恵の遥かな頂』に目を通しつつ、初めて会場付近の地図を確認した。驚いた事に、会場は駒込の六義園のすぐ近くだった!というのも、『知恵の遥かな頂』の第13章(最終章)のタイトルは「六義園のカモ」なのだ。随分前にこの本を読んだ時も、「六義園ってどこにあるのだろう」と思いつつ、結局調べないまま放置していたので、この本を参考資料にして話をするその日に側に行けるなんて、こんな巡り合わせは無いだろうと興奮した。そこで、当日、少し早めに駒込に行って、実際に六義園を散歩してみた。よく手入れされた素晴らしい公園で、中央の池には、実際に様々な種類のカモ達がいた。そのうち2羽ずつが対になって、池の一点でクルクルと太極図を描くように回転し始め、私達がその場を去るまで延々と回り続けていた。

その後、ランチを終えて会場に向かう途中、「東洋文庫」の看板が掲げられた古い建物の前を通った。東洋文庫といえば、その昔、ラマが研究員として仕事をされていた所だ!ラマゆかりの地を、このタイミングに思いがけず訪れられるのは何とも嬉しい(もう一軒の候補だった店でランチをしていたらここを通る事は無かったから尚更だ)。そしてその時、建物の前にはナンバー201(時間をはずした月のKIN)の車が停車していた。

「2012年の冬至に何が起こるのか」と憶測を巡らせた所で、その時にならなければ、何も分かりはしない。ただ、意識的な区切りとしての「締め切り」があると、それに向けて諸々の事が動いて行くように、2012年に対する集合意識的な注目は、それが意識されないのとは異なった活動を、私達人類にもたらす事はあるだろう。何しろ、今回はノストラダムス騒動やY2Kの時とは、根拠の質も体感できる変化(気候異常など)も違うから、注目度のレベルが違う。ただ、私自身は、過去に何度か書いているように、「このテーマに注目した時、身の回りに起きるシンクロの数々が、自分にとっての2012年冬至を象徴している」といつも感じている。もちろん、実際にその通りになるかどうかはその時までのお楽しみ、という事になるが。

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