「食游眠」ふたばの園の幼な子へ

2017年04月08日 17:21

惑星の月5日(G4/8)KIN215 青い共振の鷲(by L)

志賀海神社での、Dによる剣武天真流の奉納演武と、書「君が代」奉納を無事に終え、小崎先生自ら運転してくださる車でふたば幼稚園へと向かった。園では子供たちやご父兄の方々が私たちの到着を待ってくれている。ふたば幼稚園の子供たちに捧げた書・「食游眠」のお披露目・掲額式のためだ。

1食遊  2志賀島 

話を昨年の夏に戻そう。始まりは一冊の本だった。シャンバラ教室生の亜久理さん(通信クラス)が、毎月の書の練習作品とともに「奇跡の幼稚園メソッド*」という本を送ってくださった。彼女の地元、志賀島で幼稚園の園長をお勤めになるお母さまの、リリースされたばかりのご著書だという。

その日の夕方、帰宅したDがテーブルの上の本を一目見るなり(彼にはまだ何の説明もしていないのに)、「おぉ!この本はすごい!!どうしたのこれ!!!」と最大級の大騒ぎ。Dには特殊なセンサーがあり、大切な本かどうかが読む前にすっかりわかってしまう。本を手に取るなりものすごい勢いで読み始めて大絶賛!その尋常ではない様子に、私もうかうかしてはいられるものですか(笑)と、 Dに続き、気づけばすっかりこの本の世界観と、そして遥か博多湾に浮かぶ志賀島に魅了されていた。

(*この本には書かれているのは本当に大切なことだらけだ。子育て中の方々だけでなく、日本に生きる全ての大人たちが今読むべき本だろうし、読んでほしいと願う。私たちの人生が豊かに変わるから。自分の生徒のお母様の著書だからということでは決してない。このブログを読んでくださっている方々にも、心からご一読をお勧めする。)

ちょうどその頃私は、天真書法塾の無鑑査師範として大きな舞台(アートコンプレックスでの発表会)に展示するための、8尺の作品を制作する得難いチャンスを頂いていた。そのために、実は既にとある禅の言葉を選び制作を始めていたが、この本に出遇えた衝撃に、それまでに準備していた全ては一気に吹き飛んでしまった。あと50年若かったら私はこの幼稚園に通いたい!私はこの本の言葉を書くぞ!と。

書とは言葉に込められた精神性を書く芸術と信じる私にとって、今、胸が震える様なこの感動を書かないとしたら私は大馬鹿者だ。小崎先生のご著書の中から「食遊眠」という言葉を選び、完成の暁には志賀島の子供達に届けたいと願いながら作品制作に入った。晩夏に、予定していたフィレンツェの旅から戻ると、そこで得たインスピレーションもフル動員させて脇目も振らずに作品を仕上げた。大きな作品を書くための会場を確保し、ほぼ毎日、家出人と間違われそうな大荷物で会場と家を往復したのも楽しい思い出だ。

晩秋。チベットサポートNPOクリカの活動のためのネパール出張から戻って一週間後、天真書法塾発表会の日がやってきた。小崎孝子先生と幼稚園のY先生、そして将来、志賀海神社の神職をお勤めになる平澤幸興さん(安曇一族の末裔の方)が揃って会場にお見えになり、仕上がった書を見ていただけた時の喜びは言葉で表現することはできない。小崎先生に、いずれ、書と一緒にふたば幼稚園にお伺いさせていただくことをお約束した。

そして、沢山のシンクロに導かれて、ベストなタイミングでその日はやってきた。作品を掛けていただく予定の場所は、ふたば幼稚園の階段室で常に人が行き交うため、設置方法として掛け軸のままでは適さない(多分すぐに破損してしまうだろう)。かといって額装では(この場合の様々な条件からいうと)安全上の問題で絶対にお勧めできない。何しろ高さ3メートルもあるのだ。万が一にも、地震などで数十キロものアクリル板や額が壁から落ちることがあってはならない。展示方法をいろいろな額装屋さんに相談するも、その大きさのものは対処したことが無いし、自分のところでは出来ない、作れないという。しかし、そんなことで引き下がるわけにはいかない。ベストな設置方法を見出すべく色々と検討を重ねた結果、以前からお世話になっている渋谷の掛け軸屋さんの佐河さん(KIN55)と清水さんからのご提案で、日本古来の方法によるパネルの製作に、ようやく解決の糸口を見た時には安堵した。こちらの無理難題のリクエストにも嫌な顔一つせず、「職人魂に火がついた!」とおっしゃって全面協力してくださった。つくづく、信頼できるプロの方々に支えられていることに感謝した。

3園長先生と設置前 4足場で取り付け    5設置終了 
★作品との対面に歓声をあげられる小崎先生。前日から地元の工務店によって足場を組んていただいた現場に、設置当日は、朝一の飛行機で東京から佐河さんと清水さんが飛んできてくださり、夕方までかかって作品の組立取付を無事に完了。お忙しい小崎先生も、ご予定を返上して現場で全てを見届けてくださった。

7入り口

設置の翌日がいよいよ掲額式。志賀海神社の権禰宜の平澤さん、Dとともに会場に入ると、この春の卒園児(元つきぐみさん)たちと、園児(新つきぐみさん)たち、ご父兄の方々、職員の方々が熱い気持ちで迎えてくださった。会場を見渡すと空間の隅々にまで私たちを歓迎してくださる気持ちが満ち満ちていた。この日のために、小崎先生をはじめ幼稚園の職員の方々が時間を掛けてご用意くださっていた何もかもがありがたくて、身にあまる光栄とはまさにこのことだった。

園長先生お話 6歌う子供たち2 
★掲額式。小崎先生のお話に続いて子供達の合唱。子供達の上履きが爪先まで真っ白だったことにも胸が痛くなるほど感動した。元気な歌声が今も胸に響いてくる。

幼稚園時代の楽しい思い出は私にもある。しかしその幼稚園が、都会のちょっとお勉強型の幼稚園ではなく、古い歴史と美しい自然に恵まれた幼稚園だったとしたら、生涯誇れる特別な宝物になるだろう。「人生のスタートの時に、ふたば幼稚園に通っていたことがどれだけ素敵なことだったのか、いつかきっとみんなにもわかる時がくるよ」と子供たちに挨拶した。小崎先生から突然にご挨拶をリクエストされた志賀海神社の神職の平澤さんも、とても素敵なお話をしてくださった。志賀島の神様に成長を見守られる子供達は幸せだ。「いっぱい食べて・たくさん遊んで・ぐっすり眠る」園長先生のお言葉もずっと子供たちを守るにちがいない。志賀島のふたばの園から素晴らしい人たちが豊かに幸せに育ってゆくことを日々祈念している。

8給食 ★給食の食器は、落とせば割れる陶器。食事の中で食器の扱い方も学んでゆく。

掲額式の後は、幼稚園の美味しくて心身に良い給食(全て美味しかった!特に白和えが美味しくてお代わりしたほど!)とデザートのシフォンケーキを堪能させていただいて、ふたば幼稚園を後に。帰り際、園庭を行くと、園舎の中から「らんぜんせんせい、さようならーーー!」と可愛らしい声が聞こえてきて、ますます名残惜しく、また近いうちに伺わせていただこうと誓った。再び小崎先生の運転で福岡までお送りいただき、旧友の待つ別府へと向かった。(つづく)

私たちの知らないところで、本当にたくさんの方々がこの日の準備のために奔走してくださったことは想像に難くない。関係者の皆様お一人お一人にこの場を借りて心からのお礼を申し上げる次第です。小崎先生とふたば幼稚園に少しでもご恩返しができることを、これから私の歓びとしたいと思う。(なお、「食游眠」の游は、志賀島が海に浮かぶ島であることから、遊ではなく、サンズイの游といたしました。)

MEMO
★「奇跡の幼稚園メソッド」発刊日は、2016年7月21日(白い惑星の魔法使いの年KIN114/白い律動の魔法使いKIN214)
★ちょうど1スピン後の昨日はふたば幼稚園で始園式、新年度のスタート。(青いスペクトルの嵐の年KIN219/白い律動の魔法使いKIN214/ PCU白い惑星の魔法使いKIN114)
著者の小崎先生も白い魔法使いなので、ふたば幼稚園はつくづく魔法の幼稚園である。
★同じ日(白い律動の魔法使いKIN214)、外尾悦郎さんの本が福岡から届く。(発刊日は2016年12月25日KIN111)

★関連ブログ
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「龍の都「志賀海神社」での白龍遊天」
「春分・志賀島のワカメ体操」
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