マヤ暦と易経

2017年09月04日 23:00

月の月13日 (G9/4) KIN104 黄色い宇宙の種 (by D)

マヤ暦ツォルキン)」と「」とを関連付けて述べた最初の本は、私の知る範囲では、「13の月の暦」提唱者の一人、ホゼ・アグエイアス博士による『Earth Ascending(アース・アセンディング)』ではないかと思う。もし、1984年初版の本書よりも前に、そうした文献があるのをご存知の方は、是非、ご教示いただければと思う。

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その3年後の1987年に発表された『マヤン・ファクター』では、を「顕現物としての生命体」に関与する「遺伝子コード」の象徴として、ツォルキンを「光体」に関与する「銀河コード」の象徴と見なして、論を展開している。つまり、ホゼは、マヤ暦に関する本を世に問うた初期の段階から、常に「」との関係について言及して来ているのである。

MF.jpg ★私が持っているのはこのVOICE版

そうした長年の研究の成果が一つの形として結実したのが、銀河文化ツールの一つ『時間の法則の20の銘板』である。1997年に東京(会場:倫理研究所)で行われた「時間の法則に関する世界会議」で公式発表されたこのツールは、1987年の時点ではまだ形に成りきっていなかった『13の月の暦(ドリームスペル)』と「」を結びつけた具体的なプログラムで、2013年までの16年間が実践期間とされた。

その概要は、パン・ジャパン・ライブラリーの中で、アグエイアス夫妻による解説が公開されているので、誰でも知る事ができる。また、私はその日本語版の制作世話人代表を引き受けた事もあって、16年の間、実際に日々実践を試み、その内容と本質については、知識的にも体験的にもある程度理解しているつもりである。

今回、このテーマでブログを書こうと思ったのは、そうした背景を隠したまま、あるいは全く知らないまま、マヤ暦占い(鑑定)のオプションとして、の情報も使っている人々がいるらしい事を耳にしたからである。また、それをきっかけに、私自身が、曖昧な理解をしていた点について、明らかにする事が出来たからである。

占いや鑑定を含め、他者へのアドバイス的な用いられ方がなされている巷の「マヤ暦」と、「13の月の暦」との関係については、既に「【13の月の暦】の大基本」に整理してあるので、基礎的な事を知らない方はまずそちらを先に読んで頂くとして、ここでは「易の卦」との絡みに絞って情報を整理してみる事にする。

占い鑑定系の人々(特に各団体の親玉に当たる連中)が参照していると思われる情報ソースは、出版時期から推察して、ほぼ『マヤン・カレンダー』(高橋徹著/VOICE)と見て間違いないだろう。書籍の初版発刊年は、情報の出所を検討する際、最低限確認しておくべきポイントの一つだ。

著者の高橋徹さんは、上記『マヤン・ファクター』やパン・ジャパン・ライブラリーにUPされている膨大な資料の翻訳だけでなく、アグエイアス夫妻来日時の通訳なども務められた方で、夫妻と深く交流し、彼らの情報の本質と重要性をいち早く理解して、日本に紹介して下さった恩人にして先駆者である。

さて、『マヤン・カレンダー』は、大きく分けて3度、同じ出版社から出されている(ここではポイントが拡散しすぎないよう高橋いづみさんの『マヤン・カレンダー2』については触れない事にする)。そこで、以下、1994年発刊のものを「初版」、2000年発刊のものを「新装増補版」、2006年発刊のものを「2012」と記述する事にする。

MC_20170904224321083.jpg MCN.jpg ★左が「初版」右が「新装増補版」

「初版」と「新装増補版」は、冒頭の解説部分を除くと、前半は365日暦、後半は260日(ツォルキン)について、日毎のメッセージや解釈例が書かれている。今回、注目すべきは、後半の260日暦のパートで、その中でも特に、各ページの一番上に記されている調波(4日単位)毎のメッセージ(一文)についてだ。

「新装増補版」では、その33ページに徹さんご自身が書かれている通り、アグエイアス夫妻の研究に従った形で、「易の卦」がそれぞれの調波に割り当てられている。より具体的に書けば、それは上記『時間の法則の20の銘板』の「先天図」に依拠するものである。

この事は、出版時(2000年)から把握していたが、「初版」には、特に「易の卦」についての説明は無く、また「卦の番号」も記されていなかったので、私は最近まで、それが「易の卦」に由来しているものなのかどうかも、実は分かっていなかったのだ。そこで、これを機に、直接、高橋徹さんに尋ねてみる事にした。以下は、その回答からの抜粋である。


”33ページに「筆者独自」と書きましたが、『マヤン・カレンダー』初版の時点では、当時、私なりに考えた対応に基づきました。非常に単純な対応関係で、調波1から32までは、易の卦の番号の1、3、5、……という具合に順番に奇数を対応させ、逆に調波64から34まで戻る順番では、易の卦の番号の2、4、6、……という具合に偶数を対応させるという方式です。”


つまり、「新装増補版」P33に、「初版」時も「易の卦」に対応させていた事がきちんと書かれていたのに、私がそれを見逃していただけだったのである(ただし「初版」での配列法則まで知っている方は非常に限られていると思う)。こういう事が判明した時には、直に修正するよう心がけているが、私も結構いい加減なところがあるので、このブログに書かれている事も、最終的には、皆さん自身で確認して頂きたいのである。

さて、実際に「初版」と「新装増補版」を比較してみると、確かに同じ「卦の番号」に相当する所には同じ文章が入っている事が確認できた。法則が分からないと、同じものが並べ替えられているだけなのに、「易」由来なのかどうかも分からなくなってしまうのだから不思議だ。「順番」や「配列」というものの妙を、改めて考えるきっかけを頂いた気がする。

ちなみに「2012」にも、「新装増補版」と同じ(『20の銘板』に従った)順番で「易の卦」がツォルキン冒頭から4日毎対応するよう並べられているが、こちらは、ツォルキン自体が、ドリームスペル(13の月の暦)バージョンから、古代マヤ暦バージョンに差し替えられている点が大きく異なる(古代マヤ暦とドリームスペルの違いについては「【13の月の暦】の大基本」参照のこと)。

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なぜ、徹さんがそのようにされたのかは「2012」に詳しく書かれているので、関心のある方は、そちらに直接当たって頂くとして、ここでは、その中から、私が強いインパクトを受けた一文を「2012」のP51から引用してみたいと思う。


”「今さらこのような日々の解釈には意味がない、自分がその日をどうとらえるかが大切なのだ」ということを読者にも体験してもらいたいのです。その意味で、本書はわれわれが本道に立ち返り、ツォルキンの本質をきわめることを促す「捨石」です。”


かなり過激な文章だが、「初版」からずっと訴えて来られたのにも関わらず、そこはスルーして、日々のメッセージの方ばかりにくっついてしまう読者に対する訴えの気持ち、そして混乱を招いた一因を作った(と徹さんが思われている)事に対する責任の気持ちが、強く表れているように思えるのである。実際、徹さんは、「初版」でも「新装増補版」でも、きちんと以下のような注意書きを入れて来られたのである。


「初版」より
・どんな答も本書の中にはなく、それは常に生きているあなたの中にあります。(P22)
・ポイントは個々の内容や表現にあるというより、日々の時間を構成している全体の構造やしくみにあるのです。(P204)

「新装増補版」より
・「ツォルキン」の260項目の内容は、1994年時点で筆者が試みた日付の解釈の一例です。この解釈は、筆者の個人的なものであり、人の性格やその日の「意味」を特定するものではありません。(P6)


当然、これらはツォルキンそのものだけではなく、それと連動する形で掲載されている「易の卦」にも通じるものなので、「ポイントは全体の構造やしくみにある」という考え方を無視して、個々の卦の意味解釈に走ったり、それが自分の体験とマッチしているかどうかを論じても、殆ど意味は無いのである。

割と最近になって私が気付いたのは、「確定したブループリントのような情報がどこかに存在していて、それを読み取る」という発想を、無意識レベルで強くしている人ほど、「13の月の暦」の本質が分からなかったり、難しいと感じたりするケースが多いようだ、という事。

確かに、洋の東西を問わず、「暦」と絡む占いには「決まっている運命」を読み取り、読み解くという発想が少なからずあるので、「暦」というだけで無意識レベルからそういう受け止め方をしてしまうのも、ある意味、仕方の無い事だとは思う。だが、最初に「全く異なる発想で生み出されたもの」という事が理解できていれば、「運命論的占いシステム」に改変された偽マヤ暦に引っかかったりする事はやはり無いのだ。

以上、「易」と「マヤ暦」に関する情報の出所と背景を整理してみたが、それらの関係性を真摯に探求されている方にとって、少しでも参考になれば幸いである。

最後になってしまったが、今日、KIN104(13・種)は、文中に登場いただいた高橋徹さんの銀河の誕生日。このブログ記事がお祝いに相応しいかどうかは、かなり疑問だが(笑)、私が「13の月の暦」に出会い、「易」との関係について考察することができたのも、徹さんがいらして下さったからこそ。

心から感謝しつつ、83回目の銀河のお誕生日を、お祝い申し上げます。

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